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七福神

法話   2022/01/15
2022年01月15日放送

おはようございます。厚岸町 吉祥寺 斉藤 章道です。
年が明けて半月が経ちますが、皆さまはお正月をどのように過ごされたでしょうか?
私が幼少の頃、お正月といえばお年玉片手に初売りへ出かけ、帰りに福引を回すのが恒例でした。特別良いものが当たったことはありませんが、とても楽しかった記憶が残っています。

そしてその記憶に繋がっているのが、七福神。お年玉のポチ袋に七福神。お店や福引所には七福神のポスター。年賀状にも七福神。どうも日本人はお正月にると『七福神』が大好きになるようなんです。

どうして七福神の時期はお正月なのか?それは神社仏閣を参拝する『七福神巡り』にあり、御本尊となる七福神を目にすることができる御開帳がお正月の時期に多かった江戸時代の風習がいまに残っているようです。

また七福神はインド・中国・日本の神々の集まりで、曹洞宗大本山總持寺の総受付に祀られている『大黒天』さまは元インドの神さま。仏教の守り神『毘沙門天』さまもインドの神さま。『布袋』さまは中国が唐と呼ばれていた時代に実在した仏教の僧がモデル。実は『恵比寿』さまのみが唯一日本出身の神さまです。
さらには時代によって入れ替えもあり、禅宗の開祖『達磨』さまが加わっていた時代もありました。

現在のインドの地で誕生した仏教が中国へ伝わり日本へと伝来するなかで、その土地の風習や神々を否定するのではなく、吸収していく。その仏教のおおらかさがあったからこそ、七福神が現在の形として残っているのかもしれません。

仏教のおおらかさを我々の持つ『和の心』に引き継ぎ、神社仏閣を訪ねる『七福神巡り』。いつか訪れてみるのはいかがでしょうか。

厚岸町 吉祥寺
斉藤 章道

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