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おめでたいにんげん

法話   2021/12/04
2021年12月04日放送

おはようございます。富良野市 大仙寺 児島 龍憲です。
本年も残すところあと少しとなりました。今年のお正月に一年の目標やお誓いを立てられた方もいらっしゃるかと思いますが、無事に達成できましたでしょうか。そう言えば、今年はやるぞ、と決めたkことがあったなぁと思われた方、まだ遅くはありません。
終わりよければ全て良し、という私たちには中々都合の良い言葉がありますので、これから取り組んでみてはいかがでしょうか。
 さて新しい年を迎えるにあたり、お世話になった方へのご挨拶だったり、大掃除を年末にされる方も多いでしょう。一年を振り返って反省をしたり、大晦日には除夜の鐘を撞いたり聴いたりして新しい年を迎えます。あけましておめでとうございますと言って新年がめでたいと申しますが、なぜ新年がめでたいかというと、その人が今年のうちに住まいの清掃を一生懸命行ったり、他人様への義理を果たしたりお世話になった事への感謝を伝えたりすることで、身も心も清らかに近づいていくその姿が、おめでたいのではないでしょうか。ただ年が明けただけではおめでたいとは言えません。先に申し上げたような行いを実践して、身の回りをきれいにして除夜の鐘の音色でゆく年を振り返り反省し心の汚れを取り除いてもらい、くる年に新たなお誓いをたてる。そうして心身共に輝き清らかにならんとするからこそ、その人はおめでたいのです。
ですので、本当にめでたいのは新年ではなく、清浄、清らかに清らかになる身と心の事なのです。私たちにとって清浄なるものとは他ならぬ仏さまのことです。仏さまがおめでたい存在、というと、なんだか仏さまがより身近に感じられますね。
私たちはできることならば、一年のうちのこの時期だけ、清浄なるものを目指すのでなく、毎日の夜を心の汚れを取り払う除夜とし、いつもの朝日を初日の出としてさわやかな気持ちで迎え、一日を清らかに過ごし、いい意味での「おめでたい人間」を目指して生きていきたいものです。

富良野市 大仙寺
児島 龍憲

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