宗教について
法話
2021/10/30
2021年10月30日放送
おはようございます。帯広市 永光寺 佐藤 福壽です。
本日は宗教についてお話しさせて頂きたいと思います。突然ですが、皆さんは宗教と聞いてパッと思い浮かぶイメージはなんでしょうか?
カルト・胡散臭い・非現実的だと人によって様々に出てくる物は違うかと思います。それは当然の事で、フレーザーという学者は「宗教とは自然と人生との行路を支配すると信ぜられる人間以上の力を慰和することである。」と言っており、カントという学者は「我々の全て義務を神の至上命令であると認識すること、これが即ち宗教である。」とも言っています。このように宗教の定義は宗教学者の数ほどあると言われているからです。
また宗教と言う用語について皆さんは何時頃から使われるようになったと思いますか?それは幕末から明治にかけて Religion の訳語として使われるようになったんです。その訳語した Religion というものはラテン語で religio。再び結びつけるという意味で、神と人を再び結びつける事です。その中で神と人との契約を結んだものがユダヤ教・キリスト教であります。
今まで就航という用語の成り立ちや定義と言うものをお話しさせて頂きましたが、宗教と言う言葉自体新しく、聞いて漠然とするイメージはあって当然の事で皆さんの中で今一度宗教とはなんだろう、また自分の中での宗教の定義を再確認して頂き、所属されている菩提寺の宗派や教団の教義等も再確認していただけたら幸いでございます。以上宗教について言葉が足りないところが多々あるかと思いますがお話しさせていただきます。ありがとうございました。
帯広市 永光寺
佐藤 福壽
佐藤 福壽