法話

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法話   2021/10/16
2021年10月16日放送

おはようございます、芽室町 大統寺 齋藤 光貴です。
皆さんは好きな言葉というものはございますか、私はちょうど良いという言葉が好きです。丁度良い、多過ぎても少な過ぎても大変過ぎず楽過ぎもしない。いい言葉だと思います。
しかし何事も丁度良くするというのは実は大変に難しいことなのではないでしょうか、例えば仕事の頑張りや食事の量や睡眠時間等々ほどほどでちょうど良いと自分では思っている日々の生活、客観的に見てみると多過ぎたり少な過ぎたりこのまま続けていると心身ともに調子を崩していってしまうかもしれません。
お釈迦様は出家なされたのちにのちに六年もの間、自らの心や身体を痛めつけるような厳しい苦行を行っていました。六年たった時に苦行で弱ったお釈迦様の耳に歌っている農民の歌が聞こえて来たそうです、それは「琴の糸は張りすぎると切れる。ゆるすぎると良い音が出ない」という歌だったそうです。お釈迦様はこの歌を聞いて、苦行を捨て悟りへと至ったといわれております。
またソーナというお釈迦様のお弟子さんが、「自分はお釈迦様の弟子の中でも一番熱心に修行しているのに一向に悟り美至ることができない。もういっそ世俗に戻ってしまおうか。」と悩んでいました。お釈迦様はソーナさんにさんに張りつめすぎてもよくないと先ほどの琴の糸のたとえの話をされました。ソーナさんはその言葉を聞き悩みが解けさらなる修行の励み悟りへ至ったそうです。
仏教ではこのどちらにも極端に偏らないことを中に道と書いて中道と言います。
私たちも今の自分の日々の生活が果たして中道、本当に丁度良いものであるかどうか今一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

芽室町 大統寺
齋藤 光貴

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