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奪い合えば足らぬ、分け合えば余る

法話   2020/01/25
2020年01月25日放送

おはようございます、稚内市 禅徳寺 竹田教峰です。
昨年4月1日新元号が令和が発表され5月1日より令和となり早いもので八ヶ月が過ぎました。ようやく平成から新元号の令和にも慣れてきたのではないかと思います。
さて、新元号が発表された4月1日、街では新元号令和を報じた号外が配られていました。人々はその歴史的にも貴重な号外を手に入れようと我先に飛びつき奪い合っている映像がテレビで放送されていました。奪い合いの結果やっとお目当の号外を手に入れた女性の手には無残にもビリビリに引き裂かれた切れ端だけの号外がありました。しかもその号外には奪い合いの壮絶さを物語るような誰かの血がついていました。そんな血がついた号外を家で見る度に嫌な気持ちになるのではないでしょうか。
相田みつをさんの詩に「奪い合えば足らぬ、分け合えば余る」という詩があります。貴重な号外に大勢の人が飛びつき奪い合いましたが、皆で一人ずつ廻し読みをしていたら号外は余っていたのではないでしょうか。実はこの「奪い合えば足らぬ、分け合えば余る」には続きがあります。それは「うばい合えば争い、分け合えば安らぎ、うばい合えば憎しみ、分け合えば喜び、うばい合えば不満、分け合えば感謝、うばい合えば戦争、分け合えば平和、うばい合えば地獄、分け合えば極楽」であります。
貪りの心、奪い合う心を捨てて安らぎの世界に渡りたいものであります。

稚内市 禅徳寺
竹田教峰

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