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達磨大師

法話   2019/10/05
2019年10月05日放送

おはようございます、広尾町 禅林寺 髙松芳明です。
本日十月五日は達磨大師のご命日です。達磨大師は今から約一五〇〇年程前に南インドで御生まれと伝えられています。般若多羅尊者のお弟子となり仏門に入られ正しい仏法、座禅に出会いました。
お釈迦様の教えを広めるため三年の歳月を費やし、命がけでインドから中国へと渡り少林寺に入られ中国禅宗の祖となられました。
中国に到着した達磨大師は当時中国南方を修めていた梁の国の皇帝、武帝と出会い、問答をいたします。その中で達磨大師は3 三つのお答えを示します。
「無功徳」、
過去の行いに見返りを求めてはいけない。
「廓然無聖」、
とらわれることなく、もとめることない心こそが大事である。
目的をもってすることは全てが空すなわち予測不可能なことであって、未来の変化はだれにも分からない。
さらに武帝は「あなたはだれだ、なにを得た存在か?」と問うと
達磨大師は一言「不識」とこたえました。
不識とはそんなことはどうでもいい、知らなくて良い、知る必要さえ無いとの言葉です。
今を生きること、今の命の尊さこそが最上のものであって、過去も未来も意味は無いと言われたのです。
われわれは時に、過去を悔やみ、過去にとらわれます。未来の自分を夢見、不安に押しつぶされ苦しみもがきます。
達磨大師は今を生きることこそが仏教であるといわれました。
「不識」何者であるか、過去も未来さえもどうでもいいこと
今日というかけがえのない日
遅いことはない、早すぎる事も無い。
今という今日一日、新たな一歩がまたはじまります。

広尾町 禅林寺
髙松芳明

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