おはようございます、オホーツク枝幸町　昭康寺　中町天慧です。
今朝は、「お彼岸」についてお話し致します。昨日20日から秋のお彼岸に入りました。ご承知のようにお彼岸は秋分の日・春分の日を、お中日とし前後3日の一週間です。
お中日が秋分の日・春分の日に当たるのは、両日とも、太陽が真東から真西ヘと沈み、昼と夜がほぼ同じ時間になるからです。
陽のある日中を彼の岸、闇の夜中を此（こ）の岸として、彼の岸、向こうの岸におられるご先祖様と、此（こ）の岸、こちら側の岸にいる私達との距離が一番近くになれる日と表しているのです。彼の岸とは仏の世界、此（こ）の岸とは私たちが四苦八苦する迷いの世界です。たとえるなら彼の岸は遠く、此（こ）の岸はなれ親しんでいる今の世界ですが、迷いを考えた時彼の岸、仏の世界を知ってみたくなりませんか。彼の岸は、施しや、戒律を保ち、強い気持ちで屈辱や苦しみに耐え忍び、懸命に努力し、心を統一して穏やかになり、正しく物事を認識し判断する修行の世界です。お彼岸には、ご先祖様へお墓参りに行かれることでしょう。それと共に自分自身の心のあり方を見直す大切な修行の一週間です。