法話

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自分らしく生きる

法話   2019/03/02
2019年03月02日放送

「おごらず 他人とくらべず 面白がって平気で生きればいい」
これは昨年亡くなられた樹木希林さんが娘の也哉子さんに送った言葉です。
樹木さんは結婚されておられましたが、紆余曲折あり亡くなるまで四十年以上も別居されていたのは周知の通りであります。
夫婦の形は人それぞれです。
他人様に揶揄されても「あなたにはわからないでしょう・・・」と面白がる余裕と自立した強さ、深い愛情を私は感じました。
またあるときには「夫は私にとって堤婆逹多みたいなものである」と表現しています。
堤婆逹多とは、お釈迦様の従兄弟で同じ教団内で活動していたもののやがて反逆し、お釈迦様を殺害しようとした人物なのですが、お釈迦様は堤婆逹多がいたからこそ見えてきたものがあると仰っておられます。
つまり夫という堤婆逹多がいたからこそ予想だにしない事態が起こっても今こうして穏やかにいられるのかもしれませんとお話しされています。
自分にとって不都合な人や邪魔になるものすべてを悪としてしまったらそこには何も生まれてこなくなる。病というものを駄目として健康である事をいいとすることだけならこんなつまらない人生はないでしょう。
善悪は表裏一体です。
今ある全てを認めることによって生き方が柔らかくなるのではないでしょうか。そして他人と比較せず自分軸で生きるということは自分を尊重する事にもつながります。
「お墓に入ったら同居なの」と小気味よく。
「おごらず 他人とくらべず 面白がって平気で生きればいい」
これを生涯貫き自分らしく生き抜かれた姿勢を教訓に心新たに歩んで生きたいものであります。

札幌市 瑞現寺
齋藤正憲

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