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「逃げるは恥だが役に立つ」

法話   2017/03/25
2017年03月25日放送

「逃げるは恥だが役に立つ」。昨年末に放映されておりましたドラマでご存知の方も多いでしょう。とても視聴率が高かったようで大きな話題となりました。
その中で私が一番関心があったのは、その内容ではなくこの題名、「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉です。
調べてみますと、この語源はハンガリーの諺にあるそうです。直訳しますと「自分の戦う場所を選べ」「自分の土俵で戦え」「自分の得意分野で勝負しろ」。
「人はそれぞれ得意不得意がある。後ろ向きな決断を下すことがあっても、それはその時は恥であっても、そのことによって自分のやるべきことがみつかるのならばいいことじゃないか」。
「恥をかいても生き抜くことが大切で、生きてさえいればきっといいことがあるさ」とも解釈できます。
常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)さまはどんな人にも分け隔てなく「あなたは必ず仏になれますよ」と言って礼拝して歩いていたそうです。
しかしそんな姿を良く思わない者も多く、悪口や罵るもの、中には杖や石などで攻撃するものもいたそうですが、決して腹を立てずに、やり返すことは無かったそうです。そんな時にはその場所を逃げて、遠くから大声で言ったそうです。
常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)さまはお釈迦さまの教えをひろめるという目的を果たすために耐え忍び、体と命を大事にされて最良の方法を実践されたのです。
逃げるという行動はいいことではなく、その場に踏みとどまって耐え忍ぶことがいいこととされることが多いようですが、必ずしもそうではありません。「三十六計逃げるに如かず」。一時恥となっても、いい結果となるならば、逃げることが最良の策となるのです。

岩見沢市 孝禅寺
安彦 智峰

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