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「仏の顔も三度まで」

法話   2016/06/04
2016年06月04日放送

皆様はこんな言葉を聞いたことはあるでしょうか。
「仏の顔も、三度まで」。誰もが一度は耳にしたことのあるであろうこの言葉。大元の表現は「仏の顔も三度なづれば腹立つる」だそうです。普段どんなに優しくて、穏やかで、滅多に腹など立てないような人でも、道理に合わない無法無体を重ねられれば、仕舞には怒り出すよ、という意味合いになり、無礼をした結果までがしっかりと表現されています。
さてこの言葉ができた由来ですが、お釈迦様の時代、2500年前のインドに、釈迦国という小さな国と、とても強大なコーサラ国という二つの国がありました。 コーサラ国王は仏教を信仰していました。
ある日その若い王は、自分の母親はもとは由緒ある釈迦国の王女だったという事を聞かされていたのに、実は身分の高くない女性で、それが釈迦国の策略だったことを知り、怒りで一杯になったといいます。
そして王は兵隊を集め、釈迦国を滅ぼそうと4回出陣します。三回まではお釈迦様の話を聞き入れ兵を引き返しましたが、どうしても腹の虫が治まらなかった王は、ついに4回目の出兵で釈迦国に乗り込み、一国を滅ぼしてしまいます。
しかしその帰りの道中、王たちは川で暴風雨に見舞われ、命を落とすこととなってしまいました。 このようなお話に由来し、さきの言葉ができたと言われています。
王の行動がそのまま仏様の顔を撫でるような無礼千万な行為に当たるとは一概には言えません。嘘をついた釈迦国にも非はあります。しかし唯一無二の母であることには違いないのに、その出生に拘りすぎてしまい、お釈迦様の再三のおさとしを無碍にしてしまった王の行為の結末が、川で命を落とすという結果になるのです。
因果応報。自分のしたことの善悪に応じて、その報いがあるよ、というお釈迦様の教えにつながる言葉でしょう。

富良野市 大仙寺
児島 龍憲

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