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「德を積む」

法話   2015/07/04
2015年07月04日放送

縁起物として皆様もご存知の達摩さんは、インドから中国へ初めて禅の教えを伝えられた方で、禅宗の初代の祖師と言われております。
中国が梁という国だった頃、武帝と交わされた問答が伝えられています。武帝とは、その時代の国をおさめていた皇帝であります。
武帝は達摩大師に、「私はこれまで多くの僧侶に供養をしてきたり、写経をしたり、たくさんのお寺を建立してきた。こんな私にどんな功徳があるのだろうか?」と、質問をされました。
それに対して達摩大師は「無功徳」何の功徳もありませんと返答されました。
達摩大師は武帝の数々の功績を否定したわけではなく、いくら善行(よい行い)をしても、見返りをもとめるような行為は、真の善行ではないと説いたのです。
私たちは日常、生活する上で見返りや利益を考えて行動することも大切ですが、よくよく考えてみると、見返りを求めなくてもよい行動もたくさんあるのではないでしょうか?
あまりにも利益や結果を重視する為、苦しみや迷いが起きてしまうことはありませんか?
時には人の為、または社会の為に「見返りを求めず、善いことをさせていただいた。功徳を積ませていただいた。」と感謝をして勤めることが、仏教精神の根幹であり、その姿こそが美しいのであります。
功徳の中でも最も尊いものが「陰徳」といって、人に知られないように善い行いをすることです。
ただただ無心に善い行いをする。
これが「徳を積む」ということなのです。

深川市 大玄寺
横山 信光

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