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「食事の前のお唱え事」

法話   2014/10/18
2014年10月18日放送

本日は、食事の前のお唱え事についてお話しさせて頂きます。 一般的には食事の前に手を合わせて「いただきます」と言う人が多いと思うのですが、修行道場では食事の前に「五觀之偈(ごかんのげ)」という五つの偈文をお唱えします。
・一つには功の多少を計り、彼の来處(らいしょ)を量る。目の前にある食事がどれだけ多くの人のお陰で今自分が食べる事ができるか考えなさい。
・二つには己が徳行の全缺(ぜんけつ)と忖(はか)って供に応ず。自分がやってきた行いに対して食事をする資格があるかどうか考えなさい。
・三つには心を防ぎ過を離るることは貧等を宗とす。あれは嫌いだ、これは多く食べたい、などと贅沢を言ってはいけません。
・四つにはまさに良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり。食事は薬であり、体の悪い部分を治すので、薬と同じように多く食べても、少なく食べてもいけません。
・五つには成道の為の故に今此の食を受く。そして今、お悟りの道への為に食事をいただきます。修行道場では、座禅や朝のお務めだけが修行と思われがちですが、食事を摂る事や、寝る事までもが修行の1つでございます。 最近では、何気なく「いただきます」何気なく「ごちそうさま」と言う人や食事の前に手を合わせない人も増えてきているそうでございます。
10月も半ばを過ぎ、おいしい物が食卓に並ぶ事も多くなる時期ですが今一度ご飯を食べる。という事についてしっかり考えてみてはいかがでしょうか。 本日は、食事の前のお唱え事、五觀之偈についてお話しさせて頂きました。 ご静聴ありがとうございました。 

豊頃町 大林寺
齋藤 大地

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