2012年1月28日放送
法話
2012/01/28
2012年01月28日放送
あなたは一日に何時間眠っていますか?
ある寝具メーカーの調査によりますと、多くの人が人生の三分の一は寝ている、という調査結果があるそうです。という事は一日の三分の一は八時間、一年の三分の一は二九二〇時間、人生八〇年と計算すると、その三分の一は二十三万六千五百二十時間で、約27年も寝て過ごす事になるのです。私は何かもったいない気が致しました。
以前に「短く深く眠る方法」という本で、八時間が最適の睡眠時間という医学的根拠はない、人間にとっての普遍的な最適睡眠時間と言うものは存在しない、現に睡眠時間三、四時間で九〇歳を過ぎても現役で活躍されている方もいるし、成功を収めた方も数多くいるし、睡眠は生活のリズムで、短い人は短いリズムで、長い人は長いリズムで習慣化すると、読んだことがありました。
それならば人生八〇年で、これから仮に五時間睡眠で一日にプラス三時間の人生を送るとすると自分の場合だとあと四〇年で四万三千八百時間の人生の持ち時間が増える事になります。私どもの開祖道元禅師は「いたずらに過ごす月日は多けれど、道を求むる時ぞ少なし」と言われ、時間の大切さを説かれております。
お金は失ってもまた稼ぐ事が出来ますが、時間は失ってしまったらそれで最後なのです。この瞬間も最初で最後なのです。日本人の平均寿命が世界一の長寿国になったとはいえ、一日が二十四時間である事には変わりありません。
皆さんは限られた時間をどう使いますか?
小樽市 東光寺
齋藤 亨弘
齋藤 亨弘