2011年3月26日放送
法話
2011/03/26
2011年03月26日放送
日本曹洞宗の開祖は道元禅師様です。道元禅師様は、幼くして父母を亡くし、世の無常を感じ、十三歳の時出家されました。 道を求める心が、やがて禅師様を中国大陸に渡らせ、悟りを開かれる導線となったのです。 ただひたすらに座禅をする事を弟子達にすすめ、自らも厳しい修行をつまれたのです。 その道元禅師様は、京都において五十四歳でこの世を去られました。
その時から十五年後にお生まれになられたのが螢山禅師様です。道元禅師様の三代あとのお弟子様です。お父様は仏縁深きお方、お母様は観音信仰のあついお方でした。 座禅の実践を主としながら、広く布教を行い全国に多くの弟子をおもちになり、教団発展のいしずえを築かれました。そのお弟子様達に見守られながら五十八歳で生涯をとじられました。
道元禅師様が開かれた福井県の永平寺、螢山禅師様が開かれた横浜の総持寺。共に大きなお寺です。 お釈迦さまのお教えをお伝えし、仏様の為、人々の心の安らぎ、よりどころとなるように、ここを両大本山とし、おふたりの禅師様を両祖として、お慕い申し上げているのでございます。
いつの時にも、静かな心にて南無釈迦牟尼佛とお唱え致しましょう。
小樽市 円竜寺
桑田 竜二
桑田 竜二