法話

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2010年1月16日放送

法話   2010/01/16
2010年01月16日放送

お檀家のお父様が癌を患い、入退院を繰り返していました。ある時、ご自宅にご先祖様のお命日でお伺いをした時、たまたま外泊でお帰りになっておられました。
御回向が終わりお茶をいただきながら世間話をしていると突然こんな話を切り出しました。
「方丈さん、俺こんな病気にかかってしまって生きてきた意味があるんだろうか」と。
その時私はドキッとしながらもこう答えました。
「私はお父さんと出会い、様々なことを学びました。それが恐らく私の力となり、これから出会うであろう苦しんだり悲しんだり、或いは病んだりしている人の心に寄り添う力になるかもしれません。目には見えませんがお父さんは家族を含めた多くの人にそうやって力を与えてきたはずです。そこにお父さんが生きてきた意味があると思います。」
そう言うと大きくうなずき大粒の涙を流しながら私の手を強く握りました。
オーストリアの精神科医でエミール・フランクルはアメリカで驚異的ベストセラーとなった「夜と霧」という本の中で「あなたを必要としている何かがどこかにあり、あなたを必要とする誰かがどこかにいるはずです。そしてその何かや誰かはあなたに発見されるのを待っている。」とナチスの強制収容所での体験を通して書いています。
人生で起こる総ての事はどんなことにも意味があります。だから私達が生きている事には当然のことながら大きな意味を持っています。
そのことを常に信じて力強く生きていきましょう。生きている事で誰かがどこかで大きな励みとなり力となっている事を信じて今日も明日も精一杯、生き抜きましょう。

当別町 全久寺
白井 應隆

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