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2012年12月15日放送

法話   2012/12/15
2012年12月15日放送

十二月は師走と言って、一年の締めくくりと新しい年を迎える準備が重なって、皆様忙しい日々を送られていると思いますが、我々曹洞宗の両大本山や各地方僧堂では一日から八日まで、お釈迦様のお悟りの日を記念して夜通しの坐禅修行をしております。
世間では猫の手も借りたいと忙しく走り回っている時に禅宗のお寺では朝から晩まで、晩から朝まで壁に向かってジーっと坐っているのです。何故そんな事をするのか?というと、お釈迦様のお悟りを追体験しよう!というのが根本の目的です。お釈迦様のお悟りの内容とはどんな物か?それは「宇宙は自他の対立の無い只一個の丸出し。」と見破られたところにあります。宇宙は端から端まで全部自分だった、という事です。そうなると全ての対立、争い事は一切解決します。一つですから争いようが無いのです。
でも、この体験をしようと思ったら生半可な修行では届きません。お釈迦様が最後の覚悟を決めて不眠不休で坐禅しての八日間だったのですから。
しかし、この体験は修行中のお坊さんだけに限りません。老いも若きも男も女も誰にでも志しさえあればできる、というのが坐禅の有難いところです。坐禅の効用は沢山ありますが、まず第一に心が落ち着きます。心が落ち着くと、やるべき事が確実に出来るようになります。坐禅は一分間すれば一分間だけ、五分間すれば五分間だけ、つまり実行しただけ心の浪が落ち着く、濁りが澄むのです。
一度坐り方を教われば、後は自宅で毎日一人で出来ます。もし良かったらあなたの町にある曹洞宗のお寺を訪ねてみて下さい。 「よく来たねー!」と、和尚さんが笑顔で迎えてくれるでしょう。

奥尻町 耕養寺
押見 敏文

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