法話

生かされている

法話   2026/08/30
2026年08月30日放送

おはようございます。浜頓別町永生寺 加藤煕章です。
生きていると、思い通りにいかない事が沢山あります。私たちは思い通りにいかない事があるたびに 腹を立てたり、「あの人はいいなぁ」と妬んだり 「なんであの人ばっかり」と羨んだりします。
しかしよく考えると 思う通りに行かないことばかりです。生まれる所は選べない。お金持ちの家柄に生まれる人もいれば、貧しい家に生まれる人もいる。 戦時下に生まれた人もいれば、平穏な時代にうまれる人もいる。老いることは避けられない。すぐに治ってたはずの傷が治りづらくなる。思うように体が動かしづらくなる。病気になるときは分からない。生まれながらに体が弱い人もいる。食べ物が好きに食べられない人もいる。定年退職して「さあこれから妻と過ごそう」と思っていた矢先、重い病気にかかる人もいる。
死は突然に訪れる。昨日まで楽しくしゃべっていた友人が、急死した。 朝、妻が起きて来ないと思ったら倒れていた。これら生きる 老いる 病む 死ぬ、生老病死 仏教における四つの思い通りに行かない苦悩とされています。
大抵、この問題を実感するのは高齢になってからかと思います。だから予期せぬタイミングで直面した時 「なぜ?」と考えてしまう。しかしどれもが、いつ自分に起きてもおかしくない事なのです。
私たちは自分一人で生きているのではなく、生かされています。これまで戦争や災害が幾度もありましたが 生死の狭間、命を運んで私たちの命や伝統は、今日あります。 それこそ、何一つ思い通りに行かない日々だった事でしょう。
生きているのは自分一人の力じゃない。勘違いする事なく、有り難みを感じ 生きてゆけば そこに幸せを見るだろうと思います。 有り難うと思えたことが幸せならば 有り難うと思うことから、幸せは始まるのです。

浜頓別町永生寺
加藤煕章

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