リメンバー・ミー
皆さま、おはようございます。 札幌市光徳寺 齋藤 徳光です
本日8月16日は仏教徒において、お盆期間の「送り盆」と呼ばれる日です。
私たち日本人にとってのお盆は、ご先祖さまや、亡き大切な方々の精霊をお迎えし、そのご縁をあらためて大切に思う期間です。
私たちは普段、ご先祖さまを単純に「もうこの世には無い過去の存在」として捉えがちです。
しかし、お釈迦さまのみ教えでは、その「もうこの世には無い過去の存在」を、「大いなる縁起の法則の中でつながり合う掛け替えのない命である」と捉えます。
さて、毎年お盆になると思い出す一本の映画があります。ディズニー制作の『リメンバー・ミー』というメキシコが舞台のアニメ映画です。
メキシコにも日本のお盆とよく似た「死者の日」という風習があります。
この「死者の日」の期間には、亡くなられた大切な家族や友人、ご縁の方々の精霊たちが、マリーゴールドの花で飾られた美しい橋を渡って帰ってきます。
作中では、「人の存在が本当に消えてしまうのは、この世の誰からも忘れられた時である」と語られます。
ですから残された家族は、ご先祖さまやご縁のある人たちの写真をきれいに並べおき、美しいお花をお供えして、思いを巡らせながら準備をしてお迎えをします。
まさに日本のお盆と重なります。
私たちが感謝の心でご先祖さまに手を合わせる時、同時に、脈々と受け継がれたその先頭を生きる自身の命にも手を合わせているのです。
受け継いだ命のバトンを感謝の心で未来の子孫へとつないでまいりましょう。
そして、本日お戻りになられるご先祖さまには感謝の心で「忘れません。また来年もお待ちしていますよ」とやさしく語りかけお送り下さいませ。
合掌
齋藤徳光

