不安の時代
法話
2026/03/29
2026年03月29日放送
おはようございます。札幌市禅徳寺 柿崎孝彰です。
現在は不安の時代と言われています。科学は進んでいますが、人の命は益々危険にさらされています。自然災害の不安、予期せぬ事故の不安、歩いていても、いつどんな事故が起こるかわかりません。進む円安による物価の高騰、経済・産業・世界情勢の不安、少子高齢化社会において、老いへの不安、病気や将来の生活についての不安など、大なり小なり、現代はまさに不安だらけです。皆さんの不安はどのようなものですか。
禅のお話に「達磨安心」というお話しがあります。達磨大師の弟子に慧可という方がおられました。慧可は「私の心は不安で一杯です。どうか安心させてください」と言いました。達磨様は「その不安という心を持ってきなさい。そうすれば安心させてあげよう」慧可は「その不安な心を探しても、不安だという心がつかまりません」達磨様は「不安な心がないと分かれば、安らかになったのではないか」と言うのです。
このことは、充実した今を過ごすことの大切さを教えています。先々のことばかり思いを巡らしてどうなることかと心配し、或いは不幸や病気になると後悔し悩み、「今・現在」に目を背けているところに不安が生じます。
不安とは、現在を充実した生活としてみていない時に生じ、取り越し苦労と言えるでしょう。
この「今」の時代を充実した「今」になるようにしたいものです。
札幌市禅徳寺
柿崎孝彰
柿崎孝彰


