おはようございます。函館市　道了寺　河野　高士です。
函館の一部の地域では七月お盆新盆のお参りをしています。七月十三日は早朝からお檀家さんがお参りにきます。普段なかなかお会いできない方とお会いし、お互いの近況等をお話しすることで私自身心が落ち着くと共に、今日は仏様、ご先祖様、そして自分自身になにを問いかけ、仏様、ご先祖様と向き合い、なにが聞こえてくるのか、色々な想いを想像しいつもよりにぎやかな本堂でお檀家さんをお迎えしています。
お経が終わりますと、色々なご相談やご質問をお受けします。ある時、同世代のお檀家さんから「住職さんの幸せはなんですか？」と質問されたことがあります。もちろん、幸せの答えはたくさんありますし、迷うところです。そのお檀家さんのお勤めを終え、ご先祖様の御供養を通し、人と人との繋がりや、仏様との間に結ばれるご縁、仏様を日常に感じられることが私自身の幸せです。そのようにお伝えしました。
ご供養とは自分自身を見つめなおし、素直な心で改めて命のご縁を感謝することです。ご縁に感謝することは、今もこれまでも多くの支えや繋がりによって生かされていることや、今、ここにある幸せに気付くことです。
当たり前と思われていたことが、実は当たり前ではなかったことに気付かされた現在の生活の中で、生きていることを当たり前と思わず、生かされているご縁、仏様に感謝し、いただいた命を日々精一杯生きていくことが、人生を豊かにし、心の成長、幸せにつながるのではないでしょうか。