おはようございます。鹿追町　禅昭寺　齊藤　祐基です。

2年ほど前、大手通販サイトからあなたのアカウントが脅威に晒されています、今すぐパスワードを変更してください。というメールが届き、それは一大事だと思い、パスワードを変更したところ、その通販サイトにアクセスできなくなりました。ん？おかしいなと思い問い合わせてみたところ、届いたメールはなんと偽メールでした。巷でいうフィッシングメール、恥ずかしながら詐欺に引っかかってしまいました。早々に対策をしましたので被害はありませんでいたが、昨年の年末、私の連れ合いにもパスワードを変更してくださいという今度は違う大手通販サイトをかたるフィッシングメールが届いており、隣で、あれ？ログインできないんだよね。とすでにパスワードを変更しており、連れ合いもフィッシングメールの餌食になっておりました。私が以前偽メールにひっかかったことを恥ずかしくて伝えていなかったことを後悔しました。
北海道での特殊詐欺被害額は2019年が約４億円、コロナ禍の2020年は約５億円と沢山の方が詐欺被害に会われているのが現状です。
仏教徒は仏教の弟子として生きる上での指針となる戒、いましめを授かって生きております。仏教におけるいましめとは、一般社会でいう法律、規律とは性格が異なり、何かをしてはいけないという罰則規定などではありません。自らを律するための生き方といえばよいでしょうか。してはいけないではなく、定められたことだから守るのではなく、自分で自分を戒める生き方が仏教における戒の考え方です。ですから悪い事はしない生き方をする。フィッシングメールを送り人を騙してアカウントを乗っとったり不正にカード情報を盗みそれを利用しないなど、悪いことをしようとしている方が聴いていたならば是非悪い事はしない生き方を実践していただきたいです。私も精進致します。
コロナ禍であり先行き不安な世の中でありますが、どうか悪いことをする人が、悪いことをしない世の中になるよう、更には皆様方に平穏な日々を送れるよう祈願しております。ご機嫌よう。