おはようございます、浦河町　光照寺　蔵野嗣雲です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
本年もいよいよ終盤となりました。消毒や検温、マスクの着用など、新しい生活様式にも少しずつ慣れてきました。
振り返りますと時間の経過がやけに早く感じます。
春先から様々な行事の取り止めが相次ぎました。とりわけ夏祭りの中止に肩を落とす方々のご様子が印象的でした。例年であればあちらこちらでポスターを見かけたり、天気のことを心配したり。そんな町全体のざわめきも季節の移ろいを感じさせてくれる大切なものであったと、身に沁みています。
不安の多い今こそ、お釈迦さまの説かれた教えを学び、拠りどころとするときだと思います。
人生を旅に例えますと、お釈迦さまの教えは「地図」です。人生の歩み方が細やかに示されています。誰もが道に迷わないように。また、迷っても戻れるようにと。大いなる願いが込められています。
気の向くままの旅も良いものですが、事前にしっかり予定を立てて地図を頼りに進んでいけば、迷うこともなく、安心して進んでいくことができます。
ここで、忘れてはいけないことがあります。
どんなに素晴らしい地図も、正しく読めなければ意味をなさないと言うことです。
地図に対するときに肝心なことは、自分の現在地点を正確に捉えることです。そのうえで、歩む方向を見定めなくてはなりません。
正しく地図を読み、人生という旅を豊かに楽しむこと。これが仏教を学ぶということです。

ともに学びを深め、迷わない毎日を実践してまいりましょう。皆様のご健康を心より念願いたしております。