おはようございます、札幌市　峯光寺　小野隆見です。
コロナウィルスの感染防止の為、在宅ワークも含め、自宅で過ごす時間が大幅に増えていると思われます。自粛疲れと呼ばれる状態になっている方も多いのではないでしょうか。本日は自宅で出来る心の調え方をお伝えしたいと思います。

2015年にアメリカ、フロリダ州立大学のアダム・ハンリー博士がある実験を行いました。それは”皿洗いでストレスがどう減るか”とうものです。
実験では、５１人の生徒の半分に気持ちを込めて丁寧にするよう促すメッセージ、もう半分には皿洗いを指示するだけのメッセージをそれぞれ読んでもらい、その後に皿洗いをしてもらいました。気持ちを込めて丁寧に皿洗いをした生徒たちは、インスピレーションが25％高まり、精神的ストレスが２７％下がったといいます。その一方で特に意識せず皿洗いを行なった生徒たちにはなんの効果も得られなかったそうです。

今までの皿洗いというと、急いで洗って、その後にお茶をしようとか、録画しているテレビを見ようとか、今その瞬間ではない、別の時間の事を時考えて洗ってはいなかったでしょうか。
気持ちを込めて丁寧に皿洗いを行うということは、スポンジの感触、石けんの匂い、水の温度、水の音、お皿の感触などを感じることになります。つまり今行なっていることに一心に励む。そうすることで余計な考え方が落ちていくのですね。ただひたすらに、皿洗いをする為に皿洗いをする。これはまさに坐禅中と似たような状態だと言えるのではないでしょうか。

これは皿洗いだけに限らず言えそうです。
料理や歯磨き、草むしりや落ち葉掃き、トイレ掃除や風呂掃除に至るまで、家事全般に応用できそうです。

どこか遠くへ行かなくても、今いる場所でこころは調えられます。
まずは、朝食後に気持ちを込めて丁寧にお皿を洗ってみませんか。