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お彼岸について

法話   2019/03/23
2019年03月23日放送

おはようございます、洞爺湖町 大真寺 村上統彦です。
本日はちょうど春のお彼岸でございます。春分をお中日として前後三日間の一週間をお彼岸と呼び、日本では古くからこのお彼岸はご先祖様のご供養をする期間として捉えられているわけでございます。
お彼岸とは彼の岸と書きますが、それはある場所を示しています。私たちがいる迷い苦しみ悲しみ怒りなど煩悩に振り回される世界ではなく、悟りの世界とか極楽浄土など、仏の教えが目指すべき場所。それがお彼岸ということになり、私たち皆がその彼岸に渡ることが仏教を通してできるわけでございます。
では、彼岸に渡るためにはどのようにすれば良いのでしょうか?
昔の禅僧の言葉で「一年の計は穀をうゆるにあり、十年の計は木をうゆるにあり、百年の計は徳をうゆるにあり、人の最もうゆるべきはものは徳なり」とあります。穀とは食料のことです。食べ物を生産するには一年の計画が必要であり、また木を育てるには十年の計画が必要であるということでございます。では「百年の計は徳をうゆるにあり」とはどういうことかと言うと、徳を育てるには生涯を通して積み重ねなければいけないということでございます。徳とは昨日今日良いことをしたから、すぐ備わるものではありません。
このお彼岸期間には、ご先祖様のご供養はもちろんのこと、彼岸に渡るためには常日頃から徳を少しづつ積み、それを生涯続けることが大事なことであると理解して日々をお過ごしいただければと思います。

洞爺湖町 大真寺
村上統彦

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