8月の暑さが過ぎ、秋風が心地よい季節となりました。
先日のお盆、そして今月の秋彼岸と、先祖の方々にてを合わせる機会が多くなり。同時に仏壇やお墓の相談も多くなる時期でもあります。散骨や樹木葬、市町村自治体による合葬墓の運営や墓じまい、僧侶派遣会社の登場と、時代と共に昔の慣例が当てはまらなくなりつつあります。
いろいろな情報が氾濫し、不正確な情報が、混乱に拍車をかけている。
そんな状態かもしれません。
人間は自分に都合のいいものは見えますが、都合の悪いものは見えないものです。
釈尊の教えに「正念」があります。「正しく」「念じる」と書きます。
行動したり、ものごとの判断をするとき、常に自分を見失うことなく、正しい考えを持つもことです。
自分に都合のいいものしか見えない。答えをすぐに他人に求める。その答えがいつも正しいものと勘違いし、悪い結果はいつも人のせいにする。今はそんな時代ですが、自分の人生を他人に任せるのではなく、自分で考え、考え、考え抜いて、行動する。
考えた領域が深ければ、深いほど、後悔はしないものです。
間違っていたら素直に認め、すぐに謝る。人間は「間違える」生き物です。
それでいいんです。
間違いを知った分だけ人間は成長します。
何かを言われたら、講釈を考えるよりも「ありがとうございます。」「おかげさまで。」と答え、笑顔で受ける。
自分を見失うことなく、正しい考えを持ち、謙虚に生きる。
そして、いつでも、ご先祖様に堂々と手をあわせることができる、そんな生活を送りたいものです。