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『4つの』

法話   2020/07/04
2020年07月04日放送

おはようございます、札幌市 含笑寺 神谷俊英です。
「布施、愛語、利行、同事」。この4つの言葉は、曹洞宗の経典『修証義』の第四章の中で説かれている教えです。布施とは、「貧ることをせず施す」、愛語とは「慈しみの言葉がけ」、利行とは「すべてのものの利益となる行い」、同事とは「共感し共に生きる」という教えです。
修証義の中に「海の水を辞せざるは同事なり、是故に能く水聚りて海となるなり」という一節があります。これは、海があらゆる河の水を拒むことなく受け入れるのは、自分と他人の区別をしないということであり、だからよく水が集まり大きな海となると説いています。
また、このような一節があります。「猶如赤子の懐いを貯えて言語するは愛語なり」。
これは、誰しも幼子や赤ちゃんに対しては見返りを求めない愛情を向けている。そのような想いを込めた言葉が愛語であると説いています。よく目にする光景です。幼いお子さんやお孫さんに向ける、あなたの幸せそうな笑顔とあふれ出る愛情、なんて素敵な表情で話しかけ抱きしめているのでしょう。
まさに、自分と他人を区別すること無く受け入れ、一心に幼い子供の幸せを願い、海のような大きな愛情で施している姿です。
なるほど、このような心で誰かと向き合い、言葉を交わすことができたなら、きっと安らかな日々を過ごすことができるでしょう。
最後に「布施、愛語、利行、同事」この4つの教えを標語にした曹洞宗婦人会の『誓いの言葉』を紹介して終わります。

『誓いの言葉』
おしみない心で どうぞ 差し上げます (布施)
やさいい笑顔で どうぞ しっかり (愛語)
幸せを祈って どうぞ お先に (利行)
手を取り合って どうぞ ご一緒に (同事)
私は今日も菩薩さまの願いに生きます

札幌市 含笑寺
神谷俊英

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