投薬の由来
法話
2026/02/08
2026年02月08日放送
おはようございます。遠軽町陽済寺副住職 佐藤寿光です。
2月15日はお釈迦様のご命日です。各お寺ではお釈迦様のご遺徳を偲ぶ涅槃会の法要がお勤めされます。
その際に「涅槃図」という掛け軸を本堂に飾りお勤めいたしますが、そこに描かれている絵に「投薬」という言葉の由来とされている出来事が描かれています。
投薬とは「投げる薬」と書きます。
では由来とされている出来事についてお話致します。
お釈迦様のお母様はマヤ夫人という方です。
お釈迦様を出産した後に亡くなってしまいましたが、その功徳によって天界へと生まれ変わったと言われています。ある時、お釈迦様の臨終を知ったマヤ夫人はお釈迦様を助けようと薬を持って天界から駆け付けましたが、このままでは間に合わないと思い、薬の入った袋を天界からお釈迦様の下へと投げ落としました。しかしその薬は木の枝に引っかかってしまい、お釈迦様の元には届くことはありませんでした。
これが「投薬」の由来とされているお話です。
このお話からもマヤ夫人の母としての我が子への変わらない思いやりの心、「慈悲」の気持ちが伝わってきます。
慈悲とは相手のことを自分のことのように大事にする心、相手の事を自分の事のように大事にする心、相手の幸せを願う心です。
私は僧侶として慈悲の気持ちを大切にしたいと思っています。
遠軽町陽済寺
佐藤寿光
佐藤寿光


