法話

ポッドキャスティング配信データ
ポッドキャスト番組
左のアイコンをiTunesのウィンドウに
ドラッグ&ドロップして登録できます。
iTunesのダウンロードはこちらから

こども菩薩と文殊の智慧

法話   2021/05/15
2021年05月15日放送

おはようございます。増毛町 天總寺 谷 龍嗣です。
本日も少しの時間、皆様とお時間をともにしていきたいと思います。
さて、皆さんは、心がいっぱいになって周りが見えなくなったとき、どうされますでしょうか。私は、深く深呼吸します。
本日は、そのことについてお話しさせて頂きます。
昨年の夏のことでした。快晴の朝、お寺の玄関を開けると朝日が輝く留萌の海が見えます。
そんな朝、本堂での朝のお参りに4歳の息子がきた時のことです。息子はニコニコしながら文殊菩薩様のローソクの火をバースディケーキのローソクを吹き消すかの様に「フーッ」と消しました。
とっさに私は「ローソクの火、消しちゃ駄目!」と言うと息子は悲しげな顔をして居間へ帰って行きました。
お参りが終わり、今に戻ると、妻がこう言うのです。「保育園の防火訓練で、『火が出たらすぐに消そうね』って言われたみたいだよ」というのです。
その時、私は「ねーどうして消したの?」と息子の声を聞く心の余裕が全く無かったと気付かされました。
そんな反省だらけの私がいつもすることがあります。それは背筋を伸ばして「深呼吸」です。そうすると、どうにか次の一歩を踏み出す勇気が出ます。その時も、私は、深呼吸をして、息子に「お参り終わったらローソク一緒に消しに行こうね。」と言うと息子は張り切って「じゃあ消すね。」と火を消してくれました。
コロナ禍のなか、どうしても心が一杯になってしまう事があると思います。そんな時は、背筋を伸ばして、深呼吸がおすすめです。
そうすれば、体も心も調って、本来のあなたの中の文殊の智慧がでてっくるかもしれません。
そんなことを子供菩薩と文殊菩薩に教わった朝でした。

増毛町 天總寺
谷 龍嗣

最新の法話
2022年03月19日
 
2022年03月12日
 
2022年03月05日
 
2022年02月26日
2022年02月19日

一覧へ戻る