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法話   2020/08/15
2020年08月15日放送

おはようございます、北広島市 龍仙寺 清水碩峰です。
インターネットを使い、「お盆」と検索したところ、お盆に関するアンケート調査を見つけました。一昨年の調査ですが、「お盆は何をして過ごしますか?」という問いに、「帰省する」「旅行に行く」「仕事で休みなし」、「家でゆっくりする」などたくさんの回答を目にしました。
「お盆の過ごし方」は地域によっても、世代によっても異なり、それらの捉え方は多様化しているようですが、「亡くなった家族に関する日」という捉え方は、未だ広く認知されている気がいたします。
仏教では、「お盆」は亡きご家族さまがお仏壇やお墓に帰ってくる人されていますから、お仏壇に手を合わせたり、お墓参りに行かれたりする方も多くいらっしゃるでしょう。
私はいつもお盆のお寺参りの日にあわせて、我が家のお墓へ行きます。
そこで先祖代々の名が刻まれた墓石を見て、ふと感じることがあります。それは「このなかの誰か一人でもかけていたならば、僕がこうして墓石を眺めることはなかったのだな」と。
曹洞宗がおまつりする両祖さまのおひとり、瑩山禅師さまは、「必ず我あることを知るべし、己あることを知るべし」とお示しです。私という姿かたちは、亡き家族から祖父母へ、祖父母から父母へ、父母から私へと繋がり、存在しています。これは当たり前のことですが、日常生活の中で自分の存在を自問する機会は自ら作らないかぎり滅多にありません。そう考えると「お盆」は、一年でもっとも繋がりに感謝できる良い機会であると同時に、自分自身を大切に思う良い機会ではないでしょうか。
今年は故郷へ帰省することが難しく、ご自宅でお盆を過ごす方も多いでしょう。亡きご家族さまを思い出すには、場所を問いません。
手を合わせ、ありがとうを伝えましょう。

北広島市 龍仙寺
清水碩峰

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