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病を乗り越える

法話   2020/07/25
2020年07月25日放送

おはようございます、札幌市 真龍寺 飯田全祥です。
皆さんは、病気になったことはありますか。今年は新型肺炎コロナウィルスの世界的流行で多くの方が亡くなりました。その影響から経済的にも大きなダメージを負った方も多くいらっしゃいます。
また病気といえば、六月の終わりの頃、清原翔さんと言う27歳の有名な人気俳優さんが脳出血で緊急手術、と言うニュースが流れました。ファンの方や関係者、事務所の方は大変ショックなことであったとお察しいたします。
なぜこの話をするかというと、私も大本山永平寺で修行中に同じ脳出血で倒れたことがあるからです。
法要中に倒れた私は気が付くと病院のベッドの上でした。私は自分の右腕や右足が全く動かなく、感覚すらなくなっていたのです。そしてそれだけではなく、私を助けてくれた一緒に修行をしていた友達の顔は浮かんでも名前が思い出せない。毎日唱えていたお経も思い出せない。辛いということを伝えたいのにそれと伝える言葉が思い出せない。
この様に病になると今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなる。その苦しみからこの世に絶望する。いつでも絶望はすぐ隣に常に居るのです。
お釈迦様は「誰しもが病になる。諸行無常なのだ。その無常を当たり前として一生懸命生きていかねばならない」と伝えております。
私の場合はまだ右半身の感覚はありませんが、運良くリハビリで体を動かせるところまで回復し、修行に復帰することが出来ました。そしてこのラジオをお聞きの方に言葉を使って想いを伝えることが出来ております。
外に出る、という今までの当たり前だったことが難しくなった今を良い機会だ、と思い普段やらない事、例えば本を読んだり、掃除をしたり、お料理をしてみたり坐禅をしてみるのはいかがでしょう。コロナウィルスが収まった頃もっといろんなことが出来るようになっているはずですよ。

札幌市 真龍寺
飯田全祥

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