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「喫茶喫飯」

法話   2018/10/27
2018年10月27日放送

おはようございます、えりも町 法光寺 佐野隆也です。
禅語の一つに「喫茶喫飯」という言葉があります。喫茶店の喫にお茶の茶、もう一度喫茶店の喫、最後にご飯の飯と書いて完成する熟語となっております。これはお茶を飲んでいる時には目の前のお茶を飲む事に集中し、ご飯を食べる時には目の前のご飯を食べる事に集中しなさいという意味があります。
私の師匠に「禅の修行とは喫茶喫飯である」と教えられた事があります。未熟な私は禅宗の修行の根幹とは字の通り「座禅」にあると思っていたのでお茶やご飯を頂く事と座禅に一体何の因果関係があるのか疑問に思っていました。しかしある日、その「答え」を一杯のお茶とそれを提供するお檀家様にに教えて頂きました。お仏壇の前で読経を務めた後にお茶を呼ばれる際、いつもは奥様が用意してくださる事が多いのですがその日は珍しく旦那様がお茶を淹れて下さいました。なんとも慣れない手つきで、しかしながら専一にお茶を注ぐ光景を見て私はハッと気付かされました。
私ども曹洞宗の座禅は「只管」ただひたすらに、「打坐」座禅に打ち込む姿こそが、「仏」の姿であると捉え、故に座るのですが一心にお茶を注ぐ男性の姿もまた私の目には仏の姿に映ったのです。その瞬間にただ座ることだけが座禅ではない「只管」ただひたすらにお茶を淹れる行為、その出されたお茶をいただく行為もまた「坐禅」であり、「修行」なんだと一杯のお茶に気付かされることとなりました。
日常のあるゆる行為を一つ一つ丁寧に行う事が「喫茶喫飯」の本当の意味でした。日常の動作その瞬間瞬間に私たちの生き方の本質が問われているのです。みなさんは出されたお茶やご飯をどの様に頂いていますでしょうか。

えりも町 法光寺
佐野隆也

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