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「自らを照らす」

法話   2014/08/23
2014年08月23日放送

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あなたはもし、一人になってしまったらどうしますか? 何を道標に生きていきますか? 「自灯明」これはお釈迦様が入滅する時に説かれた遺言にあたるお言葉で、自ら進む道は自分自身が道を照らし、あなた自身が人生の羅針盤となりなさいという教えです。
戦前から戦後にかけての詩人、そして小説家として活躍した室生犀星という方が、孤独と貧困に喘ぎながらも文学生活を営む中で、このような詩を残しました。「故郷は、遠きにありて思うもの」彼が著した抒情小曲集に収められている中の一つの句です。
心の拠り所は遠くに離れてその大切さを知る。その心情を綴ったものですが、私達人間にとっての根本的な心の拠り所、心の故郷とは何か。それは父であり、母であり、あるいは家族といった存在ではないでしょうか。
今、自分の中にある灯明、それは知らず知らずのうちに背中を見て、追いかけて育った時の賜物、聖火リレーのように親から子へと受け継がれてきた道標でもあります。しかし、親というものはいつまでも私たちのそばにいてくれるわけではありません。その背中の偉大さ、優しさは近くにいる時は見えないものですね。これから生きていくなかでもしも迷ってしまうようなことがあったならば、心の故郷、かつて指し示してくれていた親の道標を思い出してみてください。自分の心の中には受け継がれてきた心の灯火があること、同時にその灯火は誰かを照らせる灯火でもあることを忘れずに、しっかり自分の足元を照らし自信を持って一日一日を歩んでいきたいものです。そして、ふと歩みを止めて振り返った時には、「自分が進んできた道は間違ってなかった」そう思えたら素敵ですね。

釧路市 宗仙寺
橋立 岳亮

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