真ん中の道
法話
2025/12/07
2025年12月07日放送
おはようございます。安平町見龍寺守屋竜起です。
明日、十二月八日は、お釈迦様が悟りを開かれた「成道」という、仏教の大切な日です。 悟りを開かれたお釈迦様が、はじめに弟子たちに伝えたことは、「真ん中の道」を歩む大切さです。
若いころは王子としてぜいたくな暮らしをし、やがてすべてを捨てて長く苦しい修行に身を投じたお釈迦様。しかし、どちらにかたよっても本当の安らぎには至れないと気づかれたのです。そこで生まれたのが、行きすぎず、ゆるめすぎず、自分にとってちょうどよいところで生きるという智慧でした。
たとえるなら、料理の火加減のようなものです。強火で焦げつかせてもいけないし、弱火すぎてはなかなか煮えません。料理ごとにちょうどよい火加減があるように、人にも、それぞれの“真ん中”があります。
年末が近づくと、やることが増えて、心も体も落ち着きません。「あれもやらなきゃ」「これも終わらせなきゃ」と、真面目な人ほど、つい力が入りすぎてしまいます。大事なのは、自分の今の心と体の声を聞くことです。今日はどこまでやるのか、どこで休むのか。そう思った時こそ「今日はこれで十分」と、静かに自分に言ってあげましょう。
他人と比べるのではなく、自分なりの“真ん中”を見つけて過ごすこと。それが、お釈迦様の大切な教えです。
どうぞ、真ん中の道を歩む心で、穏やかな年の終わりをお迎えください。新しい年は、きっと少し、軽やかで、やさしいものになるでしょう。
安平町 見龍寺
守屋竜起
守屋竜起


