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花団子

新着法話, 法話   2025/09/14
2025年09月14日放送

おはようございます。増毛町天総寺谷龍嗣です。
皆さん「花団子」をご存知でしょうか?
大福のような形をしており、上には食紅で花びらがかたどられております。 私が住む、増毛町や悩萌市では昔から法事や非儀になると、近所の方々が集まって、赤や黄 色や緑の食紅で綺麗な花を作って、お団子を積み重ね、お供えしておりました。
この花団子ですが、昔から地域に伝わるお供物とは知りつつも、いつから始まったのか、どのような意味があるのかを知らずにおりましたが、一昨年、そのルーツに出逢う事が出来ました。
青森県下北半島にある曹洞宗のお寺を訪れた時の事です。本堂に入り御本尊様の正面で合掌をした時、仏さまの前に花団子が供えてありました。てっきり、地元だけのお供物だと思っていた私は「あれ?」と驚きました。
すぐに、お寺の御台所に行き檀信徒の女性の方に「どうして、花団子があるんですか?」と質問すると、その女性は「だって、ここが花団子の発伴の地だもの」といって花団子のルーツを教えでくれました。
「生花の無い冬場にせめ祭壇を綺麗に飾ってあげたいと作られたのが花団子なんです。そして、昔、青森県下北半島下風呂に住む佐賀家とこの地域の方々が北海道の留萌市に移住して、ニシンの漁場を開いたのさ。でも、北海道に行った方々も色んな事情で亡くなる方もいて、昔はご遺体を青森まで運ぶわけにはいかなかった。だから、せめて故郷のお供物をお供えしたかった」と話してくれました。
生まれ故郷には、戻れなくとも、せめて、地元の味と香りを亡き人に届けたい。そんな思いで作られたのが花団子だと気づかされました。
最後にその女性は、「花団子は、手間もかかるし大変だけど『仏様が喜んでるかな』と思うと、こっちがほっとするの」と言ってくれました。
供養は「心をカタチにして供える」という意味があります。そして、供養の漢字は、「人」 が「共」に心が「養われる」と書きます。供えた側も供えられた側も心が「ほっとする」。 そんな願いが時と場所を超え、受け継がれております。

増毛町 天総寺
谷龍嗣

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