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「才能」

法話   2018/05/05
2018年05月05日放送

おはようございます、札幌市廣心寺 田村卓祥です。
少し前の話になりますが、自宅でテレビをつけていると、将棋の棋士である羽生善治さんが前人未到の永世七冠というものを達成し、国民栄誉賞を授与されたというニュースを目にしました。以前、羽生さんは著書の中でこのように言っていました。「才能とは一瞬の閃きのことだと思っていた。しかし、今は10年や20年、30年という時間を同じ姿勢で同じ情熱を傾けられることが才能だと思う」と、そのように述べています。

曹洞宗の開祖道元禅師も悟りを開くというのは修行の末にあるものではなく、日々の修行そのものが悟りであり、ただひたすらそれに没頭することが仏の姿であると説いています。
プロの棋士にとっては対局に勝ってタイトルを目指すのは当然のことだと思いますが、どんなに強い棋士であっても勝ち続けるということは難しいことです。必ず負ける時があります。
羽生善治さんも、この先負けることが何度もあるのではないかと思います。タイトルを失う可能性だってあります。しかし、たとえ結果が報われないものであったとしても、この将棋に向かう姿勢そのものが、仏の姿であり、その継続こそが現在の羽生善治さんを作っているのだと思います。

今春になって4月から新たな環境に身を置いている方もいるかと思います。失敗や困難にぶつかることもこの先きっとあるのかと思いますが、変わらない情熱をもって続けることが出来れば必ずこの先に何か開けるものがあるのではないかと思います。

 

札幌市 廣心寺
田村卓祥

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