「私もあなたの作品です」
法話
2018/03/24
2018年03月24日放送
Warning: Use of undefined constant - assumed ' ' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/users/2/buddhism-soto/web/soto-hokkai.net/box/wp-content/themes/sotozen/content/loop-houwa.php on line 87
「私もあなたの作品です」
これは漫画家の赤塚不二夫さんの葬儀の折、タレントのタモリさんが弔辞を読まれ、その最後に仰った言葉です。
タモリさんは若い頃、赤塚さんに偶然出会って以来、公私共に深くお付き合いをし、非常にお世話になったそうです。その赤塚さんとの関わりの全てが、今の自分の中に生かされ、ここで喋ってる
「”私”そのもの」が結果であり、あなたの『作品』だということなのでしょうか。
私達は人との関わりなしには存在しえません。
これを仏教では『縁』と呼びます。例えば親との『縁』がなければ、私は生まれてこなかったんです。生まれてからも育ててくれる方がいて、しつけてくださる方がいて、その結果として今ここに私ががあるわけです。
お釈迦様は最後のお説教で「私が亡き後も、私の教えにしたがい、あなたがたの命をしっかりと生かしなさい。そうすれば、私はあなた方の命の中に永遠に生き続けるであろう。」と説かれました。
これこそが私は供養の本質だと思うんです。供養とは『供え、養う』と書きます。
ご法事の時など、私達は様々なものをお供えいたしますが一番大切なお供えものは『世話になった方を思い出し、深いご縁を受け止め、繋いできた命を大切に生かしていくこと』です。
まさに私たちの『生き方』そのものをお供えするのです。
皆様も大切な方に手を合わせる時、『今の自分があるのは貴方のお陰です』とお世話になったことを思い出し、日頃の生活を振り返り、新たな気持ちで日暮を送られたらいかがでしょうか。きっと、その方と気持ちが通じ、最高の供養であることでありましょう。
私もあなたの作品です。
札幌市 天童寺
大熊 真龍
大熊 真龍
Warning: Use of undefined constant - assumed ' ' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/users/2/buddhism-soto/web/soto-hokkai.net/box/wp-content/themes/sotozen/content/loop-houwa.php on line 94