暮らしの中の仏教語 1
仏教豆知識
2017/11/14
「刹那」
普段の暮らしの中で何気なく使われている言葉。
その中にも仏教が由来の言葉が多く存在いたします。
今日は刹那(せつな)について。
刹那といえば今では切ないというのと同義とされることがありますね。
音はせつな、せつない、ほぼ一緒ですね。
その辺から同義となったのかもしれませんね。
もともとは仏教語で単位を表します。
小数点以下の単位、
分・厘・毛・糸・忽・微・繊・沙・塵・埃・渺・漠・模糊・逡巡・須臾・瞬息・
弾指・刹那・六徳・虚空・清浄・阿頼耶・阿摩羅・涅槃寂静
その中の「刹那」とは75分の1秒ほどの時間を表します。
刹那以外にも仏教語が多いですね。
小数点以上の単位にも仏教語が使われています。
いかに仏教が日本の文化に根付いていることがうかがえますね。
一秒の75分の1ほどの時間。
それほど切ない。
そんなことからも、切ないという意味でも使われるようになったのかもしれませんね。
人間の意識は一刹那の間に生じ、そして消えていくとも言われる。
逆に言えば、一刹那の時間があれば意識を変えることができる。
意識を変えることができれば生活を変えることができる。
生活を変えることができれば人生を変えることができる。
それならば、一秒ならもっと、一日なら、一年あればもっと。。。
一刹那も大事にしなければいけませんね。