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「物事を正しく見る」

法話   2017/05/13
2017年05月13日放送

視野を広げて、「物事を正しく見る」ことが大切です。こんなことは皆さんよくご存知のことと思います。しかしながら、それがなかなか簡単ではありません。
普段何気なく、色々大事な事を見過ごしてしまっているのではないでしょうか。
禅の言葉に、「板をかついだ男」という意味の「担板漢(たんぱんかん)」という言葉があります。
大きな板を片方の肩にかつぐと、板が邪魔になってしまい、片側しか見えない、反対側が見えなくなるということです。
つまり、物事の一面しか見えなくなる。両面が見えてないから物事を正しく見極めることが出来なくなり、正しい判断も出来なくなるということです。
同じような話に、江戸時代の風外本高禅師様が住職していた、古くなって荒れたお寺に、虻が入って来た時の話です。「虻は外に出ようともがいていました。どこもかしこも隙間だらけのお寺です。そこで、ちょっと落ち着いてまわりを見渡せば、どこからでも簡単に外に抜け出して行けるはずなのに、ここぞと決めたら何が何でも外に出られると思い込み、何度も繰り返しては、同じ障子に頭をぶつけて倒れている。」という話です。
私たち人間も、虻と同じように「この道以外は無い」と間違った思い込みで行動してはいないでしょうか。
いつも、落ち着いて視野を広げ、全体を正しく見極めることによって、不思議なことに今まで見えなかった、本当の正しい道が見えてくるはずです。
それと同時に、今まで気付かなかったあらゆる物がしっかり見え、今まで聞こえなかった鳥の声や風の音までもが聞こえてくるのです。
「物事を正しく見る」ということを心掛けて行きたいものです。

札幌市 禅林寺
日比 健士

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