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「食事をいただく」

法話   2015/12/12
2015年12月12日放送

この時期は忘年会、クリスマス会、お正月、新年会などイベントが立て続けにあり、ふだんより豪華な食事を頂く機会が多いと思います。食べることが好きな私は心嬉しい期間です。
 みなさんは、お家でまた外出先で食事をしたとき、処分される食べ残しに目をしたことがありますか。あるとすれば、「勿体ない」と思うはずです。
 世界ではおよそ8億500万人の人が食事ができなく苦しんでいます。そのことを思うと食べ残しを処分することは、後ろめたさを感じます。そして、日本の食料廃棄率は世界でも最悪であり、食事について深く考えなければなりません。
 祖母から聞いた話しですが、戦後まもない食糧難の頃、腐敗していたご飯を、一度水で洗い流し頂いたと聞いています。私は一度、夏の暑い日に、腐敗したご飯の臭いを嗅ぎましたが、思いだすだけでも嫌な臭いでした。
 飽食の時代で育った私は、とても幸せを感じますが、食べ残しを処分するぜいたくな食事の仕方は戦後食事に苦労していた先人たちに、顔向けできません。
 曹洞宗の食事作法「五観の偈(げ)」の第二に「自分が食事を受けるに値する善い行いをしてきたかどうか」を考えて「食事を頂く」とあります。この唱えは私にとってとても厳しい唱えです。食べ物を粗末する者に食事を頂く資格があるんでしょうか。
 私たちは命を繋ぐため、食事に感謝しなければなりません。食材を作った方、運んでくれた方、食事を作ってくれた方に感謝し、食糧難がなくなることを願い、先人たちの食事の苦労を思い、今幸せに食事ができる自分に、心を込めて合掌し、食事をいただきましょう。

函館市 道了寺
河野 高士

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