「人との繋がり」
法話
2015/09/26
2015年09月26日放送
「おはよう」「おはようございます」毎朝担任をしている教室へ行くと大きな声で挨拶をされます。私は、現在祥雲寺副住職をしながら駒大苫小牧高校で教員をしております。元気よく挨拶を交わすとどちらも気持ちがいいものです。
ゴルフ好きが講じて、4年前にゴルフ部を設立いたしました。選手には、挨拶、マナー、感謝の心を持ってプレーするように指導しております。ゴルフ場へ行くと沢山の方が働いており、沢山の方がプレーをしております。選手はその場にいる方すべてに挨拶をします。「宜しくお願い致します」「ありがとうございました」挨拶というコミュニケーションをとることで、人と人との距離が縮まります。
最近では、スマートフォンの普及によりメールでのやり取り、ネット上でのつぶやき等1人でいても自分の気持ちは表現できるようになっています。「先生明日学校休みます」夜遅くにメールがくることがあります。私は必ず「明日の朝電話で話をしましょう」と返信します。後日学校へ来れば、職員室で必ず話をします。顔を見て話をしなければ、現在の状況が分かりません。現代の若者は、人とうまく付き合うことが苦手になっています。文書能力があってもうまく人につたえることができません。人と人との繋がりを考えたとき、挨拶をして、直接会って話をすることが大切なのです。
仏教用語に、「縁」という言葉があります。ここでの意味は、人と人との関わり合いです。お檀家さんの家へいき、「おばあちゃんおはようございます」「今日の体調はどうですか」顔をみてなにげない会話が人と人とのつながりを深くするのです。
中富良野町 祥雲寺
渡部 賢宏
渡部 賢宏