「ひつじ年」
法話
2015/01/03
2015年01月03日放送
さて今年は、ひつじ年。ひつじは古来より縁起の良い生き物とされています。なぜなら羊はミルクや食糧になり、皮は家に、毛は服にと、生活を豊かにする動物であるからです。
ちなみに、漢字の「羊」。これにサンズイをつけると、太平洋の「洋」広大な海原を表します。「羽」を付けると大きな翼で飛ぶ「翔」という字に。また食べるという字をつけると「養う」という字になり、大小の大を付けると「美しい」という字になり、示す偏をつけると、吉祥の「祥」と成ります。
また、羊はヤギの一種でありますが、ヤギが、草以外にも木の皮や木の芽を食べるのとは違い、草だけを食べます。さらに、口の構造から、牛や馬が食べ残す草の茎までも食べることができるので、エサに不自由をしません。また争いをせず、群れをなす羊は一家の安泰を示すものともされています。
このように、縁起のよいひつじ年の年頭にあたり、皆々さまの、この一年間のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げるものであります。 南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
曹洞宗北海道管区教化センター
統監 藤原 重孝
統監 藤原 重孝