「一日一日を大切に」
法話
2014/10/04
2014年10月04日放送
みなさまは毎日、様々な心の持ちよう健康のありようの方々と接しておられると思います。
先日、お檀家様のお宅で読経を終えまして、うしろを振り向きましたところ、そのひとり暮らしのお婆さまは高齢のためか足腰に力が入らず立ち上がることが出来ずにいました。私は、お婆さまの体を抱きかかえ立ち上がらせて椅子に座らせることをいたしました。するとお婆さまから「今朝お風呂に入っておけばよかったわ」と冗談を言いながら感謝のお言葉をいただきました。
先代の住職は言っておりました。「出来るひとが出来ないひとのことをやっておあげなさい」と。 「情けは人の為ならず」とも申します。これはご存知のように情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるものでありますから誰にでも親切にした方が良いということでございます。他人に世話をやくということは結局はためにならないとお考えの方もいらっしゃるようですが。
どうぞみなさま、ご家族はじめ、ご近所の方々、今日初めてお会いになる方ともお互いを尊重し支え合い一日一日を大切に豊かな人生を過ごされますよう願うところであります。
池田町 聖徳寺
須原 豊裕
須原 豊裕