法話

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「玄関」

法話   2014/05/17
2014年05月17日放送

普段何気なく口にしている「玄関」という言葉の意味についてお話させて頂きます。 改めて意味を聞かれると知らない方も多いですよね。でも調べてみると、こんな深い意味がありました。もともと「玄関」は仏教語のひとつ。「玄」は奥が深い悟りの境地を意味し、「関」は入り口を示しています。二語を合わせた「玄関」は、玄妙な道に入る関門、つまり奥深い仏道への入り口という、深い意味があるようです。
仏教からきた言葉という事からも分かるように、玄関という言葉の生まれは中国。日本には当初、「お寺の門」という意味で使われ実際に書院造や禅寺の客殿などの出入り口がそう呼ばれていました。そして禅寺を真似た公家の屋敷や武家屋敷に玄関が見られるようになり、家の格式の高さを示すシンボルとなっていきました。江戸時代が終わり身分制度が廃止されると、武士以外には禁じられていた玄関や門が庶民の家にも登場しはじめ、釜戸や流しを置く、台所を兼ねた玄関が見られるようになります。またこの頃「玄関=建物の出入り口」という現在の意味が定着します。
何気なく使っている言葉にもいろいろな情報が隠れているものですね。私たちは日々次から次へと様々なことに流されて、自分のことを静かにみつめる機会がありません。「灯台もと暗し」というように、他人のことはよく分かりますが、自分のことは分かりにくいものです。他人の批判はできても、自分の批判はなかなかできません。他人のことを論ずるより、まず自分を見つめなくてはいけません。どんなに忙しい時でも、履物を揃えて脱ぐくらい、心のゆとりが欲しいものですね。

伊達市 大雄寺
奥村 善道

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