「仏道」
法話
2014/03/22
2014年03月22日放送
日々強くなる日差しに春の訪れを感じる今日この頃。ただ今春のお彼岸です。昼と夜との長さがほぼ同じという、この時期に修行される春のお彼岸は「仏道実行週間」と言えましょうか。お寺参り、お墓参りに行く、ご家庭のお仏壇でお参りするなど、普段より一層ご先祖様を大切にして、仏道に精進する一週間でありたいものですね。
さて、仏道とは「ほとけさまのみち」と書きますが、その道には、どのような意味があるのでしょうか。
大変お世話になっている茶道の先生のお言葉ですが、「お茶と言うと単なる飲み物かもしれませんが、下に道とつけると、お茶を通して学ぶ人の生き方なんですよ」と教わりました。お茶のお作法を通して、人としての生き方、心構えを学ぶのが茶道であり、お茶のお作法の中に人としてのあり方や、正しい心の有り様が込められているような気が致します。
華道、書道、柔道などなど日本には「道」とつくものがたくさんありますが、それぞれその道を通して学ぶ人の生き方なのですね。私たちは道を通して古きよき教えを学び、受け継ぎ伝えて来たのではないでしょうか。
仏道、それは仏様から学ぶ人としての生き方です。より人らしく、仏様の心を持って毎日の生活を送るために、ご先祖様を大切に、ご家族を大事に、仏の道を真っ直ぐに歩みたいものです。
札幌市 大宥寺
吉田 圭孝
吉田 圭孝