「聖者とは?」
法話
2013/06/01
2013年06月01日放送
今日も夜があけ、お日様が暖かい光を届けてくれます。
ある日私は、「聖者とは?」と疑問をもちました。仏教でいうところのブッタ、悟りを開いた方はどんなかたなんだろう。私はそこでインドへ赴きました。生きる力がみなぎるインド。
そこには必死に生きる人々がおります。貧しくとも、お金持ちであろうとも。若くとも、年老いていようとも。健康であろうとも、病気であろうとも。。。それぞれの人生を生きる。
人、自然、もの、全てに命があります。私はインドで、大昔ここに生きたブッタを、仏様を感じました。ブッタとは真っすぐに生きること。
インドの詩人タゴールのベンガル語の詩をご紹介致します。jol pore,pata nore 雨がふる。木の葉がゆれる。
雨がふって、しずくが木の葉に落ち、木の葉がゆれる。詩人タゴールがあたりまえのことに美しさを感じ、記した詩です。
今日も夜が明け、朝がきました。あたりまえのように目覚め、お日様の温もりを頂いている、今に感謝。今日も生きる美しさ。今日も生かされている、ありがたさ。
仏様は私たちのこころの中におります。
南無釈迦牟尼仏
室蘭市 大安寺
岡部 良道
岡部 良道