法話

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2012年6月2日放送

法話   2012/06/02
2012年06月02日放送

昨今、少子高齢化が深刻化し日本人の仏教離れ、人との繋がりの希薄さが社会問題として取り上げる報道を耳にする方もいらっしゃると思います。新聞などでは今までの古い日本人の価値観が変容している、これは時代の流れと共に容認しなければいけない事であるという記事も目にした事があります。

本当にそうなのでしょうか?日本人は先祖を敬う心、また他人を思いやる心を失ってしまったのでしょうか?確かに情報化社会と言われすべてが昔よりはるかに便利になった世の中、目に見えない供養と言うカタチや他者を思いやるキズナを感じる事に接する機会が減ってきたのかもしれません。

しかし、一方で昨年の東日本大震災時には配られたパンを皆で分けて食事する方々の映像が報道されていました。その映像は海を渡って海外からも日本人が極限の中で助け合い、他人を思う行動に驚嘆した様に取り上げられたようです。また多くの国民が震災の惨状に心を痛め、義援金を送り支援が続いています。

道元禅師様は『正法眼蔵発菩提心』の中で「己れ未だ度らざる前に一切衆生を度さんと発願し営むなり」と示されました。これは自分より先に周りの人を救いなさいという教えです。東北の被災者の行動はまさにこの事の実践に他ならないのではないでしょうか。我々の心の奥底にはきっと仏教の教えの実践が自然と行動される心が備わっているのだと深く感じる瞬間でもありました。

まだまだ復興には時間がかかっているのが現状です。日本の先行きを悲観的に捉える人達も大勢いるでしょう。しかし私は生まれながらに仏様の心を備えた日本人には皆で助け合う明るい未来が待っていると思います。私は日本人の深い仏教の心を信じています。

上砂川町 道弘寺
栗原 祥弘

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