法話

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2011年12月24日放送

法話   2011/12/24
2011年12月24日放送

私達は日常の会話の中で、よく「お陰様」と言う言葉を使います。しかし、この「お陰様」の本当の意味を理解して使っている方は少ないような気がいたします。
「陰」とは、御先祖さまの霊を表す言葉であり、即ち「お陰様」という言葉は、自分の力だけではなく、それ以上に、御先祖様にお守り頂いていることに対する感謝の意味が込められています。
かつて私が、本山での修行から寺に戻ったときに、妹がこんな話をしてくれました。 私の留守中、お正月などの大事な行事の折には、母が必ず私の席に、私がいた時と同じように陰膳をしてくれていたそうです。 その話を聞いた時には、子を思う母の真心に対して、本当に有り難い気持ちになったものです。
真の「供養」とは、特別にお金をかけたり豪華に飾り付けたりすることではなく、真心を込めて普段通り自然にする行いのことです。それは雨露が自然に草木を潤し育てるように、見返りを求めず、ただ無心に行われることです。
「真心さえあれば、それは必ず念ずるところの精霊に通ずるものである」と、総持寺をお開きになりました瑩山禅師様が言われました。 仏様におりく禅やお供えを差し上げても、実際に食べて下さるわけでも、有難うとお礼をいわれるわけでもありません。けれども真心というものは、必ず伝わるものなのです。その真心こそが「供養」であり、御先祖様に対する感謝の気持ちが「お陰様」という言葉に込められているのです。
とかく我々は、日常に追われて供養の心を忘れがちですが、毎日の暮らしの中で「お陰様」という言葉を使う時には、この言葉の真の意味を思い出して欲しいと思います。

岩見沢市 安国寺
岡田 博孝

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