2011年2月5日放送
法話
2011/02/05
2011年02月05日放送
私は、昨年8月上旬、まさにお寺にとってはお盆が近い多忙な時期でしたが、静岡県・朝霧高原で開催されたボーイスカウト日本ジャンボリー大会のお手伝いをして参りました。
この大会は中学生年代を中心とし、国内外より約2万人の子供たちが4年に一度集結する大規模なキャンプ大会です。このボーイスカウト活動は野外活動を通じて、幼稚園から大学生年齢まで、各年代に応じたプログラムで、社会奉仕や様々な習得訓練をしています。
そして、他の活動と違うことは、必ず宗教心をもって、「明確なる信仰をもつ」ことをすすめております。ですから多くの宗教関係者がこの大会に参加致しました。
普段から私共の仏教ばかりでなく「神道」「キリスト教」などのそれぞれが子供たちに「宗教・信仰心」を育てるお手伝いをしていますので、一週間の大会期間、広大な会場の中に信仰奨励のために各宗教宗派による「展示・祈りの場」を設けました。私達の曹洞宗はテントの中にご本尊を祀り、お話と参加者に椅子坐禅を体験してもらいました。日本の子供たちばかりでなく、海外の青少年にも大自然の中での椅子坐禅は良い経験になったようです。
昨今「宗教イコール高齢者」という流れがありますが、子供の頃からこそ、大人と共に宗教に親しみ、日常生活において「仏壇に手を合わせる」「法事、お寺詣り、お墓参りに出かける」などの宗教行事に積極的に関わりをもたせたいものです。
それが「感謝の心をもつ」と同時に「明確なる信仰」を持つことの一歩に繋がるのではないでしょうか。
美唄市 東禅寺
谷口 哲章
谷口 哲章