法話

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2010年12月18日放送

法話   2010/12/18
2010年12月18日放送

福井県の永平寺をお開きになりました道元禅師さまがお書きになった「正法眼蔵」という書物のなかにこのようなお言葉がでてまいります。
「生を明きらめ、死を明きらむるは仏家一大事の因縁なり」
「明きらめる」というのは物事をはっきりさせるという意味です。ですからこの言葉は「生」生まれてくることはどういうことかはっきりさせる。「死」死ぬということはどういうことかはっきりさせる。
ここには実は2つの文字が省略されています。「老」と「病」です。「老」年をとるということはどういうことかはっきりさせる。「病」病気になるということはどういうことかはっきりさせる。
 それが「仏家」。「仏家」とはお釈迦さまの教えを聞くもの。そのお釈迦さまの教えを聞くものにとって一番「大事」なことなのだ。という意味になります。
「生老病死」という言葉をお聞きになったことがあると思います。この「生老病死」をお釈迦さまは「四苦」と申しました。四つの苦しみと書きます。「苦」という漢字から私たちは、肉体的にも精神的にも痛い、苦痛だというイメージが思いうかぶでしょう。ではお釈迦さまはこの「生老病死」を苦痛であるとおっしゃったのか。
お釈迦さまがおっしゃった「苦」というのは、「自分の力ではどうにもならないもの」という意味です。ですから「生まれることも、年をとることも、病になることも、そして死んでゆくことも、自分の力ではどうにもならないもの」である。そのことに気づき、そのことを真正面から受け止めることが、私たちには大事なことなのだ」というのが冒頭の道元禅師さまのお言葉の本当の意味です。

増毛町 海音寺
谷 寛龍

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