2010年9月11日放送
法話
2010/09/11
2010年09月11日放送
お寺に部活動の子供達が坐禅を体験しに来ます。座り方の指導をし、坐禅をする。坐禅が終わり、私から「今、どの位坐ったか分かりますか?」と声を掛ける。
例えば、10分間の坐禅に対し、多くの子供達は時間を長く感じる、15分、20分位と。少数の子供達が、5分、8分と短く感じる。
ここでお考えを頂きたいこと、それは“時は不変”です。我々自身の心の持ち方一つで、早くもなり遅くもなる。
例えば、何かに夢中になっている時、好きなことをしている時、楽しんでいる時、時間は「あっ」と言うまに過ぎさってしまいます。又、逆に苦痛を感じる時、嫌だと思う時、まだ終わらないのだろうかと時間を長く感じてしまう。しかしながら“時は不変”です。
我々自身の心の持ち方一つで早くもなり、遅くもなる。言いかえれば、良くもなり、悪くもなる。その様な心を我々は持っております。 この心を常に真ん中に、正常に保つ努力を行わなければなりません。
宮崎禅師様は、常に「人より5分早く起き、坐禅をくみなさい」とお話しになられておりました。ご家庭に御仏壇のある方であれば、1分でもいいから仏壇の前に座って頂くこと。それを毎日続けていって頂くことが、我々自身の心の安寧につながるのではないでしょうか。
あなたは、どの位座ることが出来ますか?
苫小牧市 中央院
荒澤 道範
荒澤 道範